8月22日、アステールプラザにてマリンチャレンジプログラム中国・四国大会〜海と日本プロジェクト〜を開催しました(主催:株式会社リバネス、日本財団)。当日は、10校10チームが参加し、海洋や水環境に関する研究発表を行いました。
優秀賞受賞チーム、研究代表者は以下の通りです
テーマ | 学校名 | 研究代表者 |
降河回遊種モクズガニの遡上経路としての海と川の連続性の評価 | 金光学園中学・高等学校(岡山県) | 田中 宏樹 |
CO2がミズクラゲに与える影響~捕食行動に着目して~ | 愛媛県立松山南高等学校(愛媛県) | 佐藤 寛通 |
海藻と魚場 | 岡山学芸館高等学校(岡山県) | 野口 碧希 |
本取組では、海洋研究、産業の未来を担う次世代育成を目的とし、中高生の研究を支援しています。これまでに、日本5地方で研究テーマを募集し、集まった約70件を選考にかけ、59件が一次採択校となりました。本エリアでは10チームが採択され、研究を行ってきました。今回の発表会は地方ブロック事に行われる中間発表会にあたります。優秀賞を受賞した3チームは、3月に都内で行われる全国大会に参加します。
<実施概要>
日時:2017年8月22日(火)10:00開場、10:30~17:00
場所:アステールプラザ(〒730-0812 広島県広島市中区加古町4−17)
参加者:発表チーム中高生32名、教員・その他見学者等30名 計62名
発表順 | テーマ | 学校名 | 研究代表者 |
1 | 海水の固形成分を定量する | 岡山県立倉敷天城高等学校 | 宮崎 綾 |
2 | 瀬戸内海における牡蠣養殖パイプの汚染の実態調査 | 山陽女学園高等部 | 大谷内 梨聖 |
3 | チリメンモンスターから見た海の環境 2017 | 岡山県立玉野高等学校 | 森廣 義孝 |
4 | 尾道市向島沿岸部におけるアサリの生息環境の把握に向けた調査研究 | 学校法人尾道学園 尾道高等学校 | 新川 颯輝 |
5 | 「天日塩から培養できる好塩性・耐塩性微生物の研究」 | 愛媛県立今治西高等学校 | 寺町 茉鈴 |
6 | 降河回遊種モクズガニの遡上経路としての海と川の連続性の評価 | 金光学園中学・高等学校 | 田中 宏樹 |
7 | CO2がミズクラゲに与える影響~捕食行動に着目して~ | 愛媛県立松山南高等学校 | 佐藤 寛通 |
8 | 江田島市の海辺の生き物と環境条件について | 江田島市立大柿中学校 | 寺元 魁 |
9 | 宍道湖ヘドロ電池の電圧回復について | 島根県立松江南高等学校 | 浅津 有希 |
10 | 海草と漁場 | 岡山学芸館高等学校 | 野口 碧希 |
全国の採択チーム・研究テーマ一覧は、マリンチャレンジプログラムウェブサイトからご覧いただけます。https://marine.s-castle.com/(マリンチャレンジプログラムは「海と日本PROJECT」の一環で実施しています)
<当日の様子>
直前までスライドの修正とプレゼンテーションの練習を続けて、これまでの研究成果と研究への想いを発表していました。
全員が発表を終えたあとのポスター交流会では、同じ瀬戸内海を守り育むために連携に向けた相談やディスカッションが行われました。また、生徒同士の名刺交換も行い、今後の研究へ向けて連絡を取り合うきっかけが生まれました。
神畑養魚グループの取締役である神畑浩子さんに「バイオロギングを用いたウミガメの摂餌行動研究」というテーマでお話いただきました。神畑さんは京都大学での研究時代に、石垣島でウミガメの産卵を記録したり、実際にウミガメの甲羅にロガーを装着して行動を研究していたりした話を、写真を多く用いてお話ししてくれました。講演後、生徒たちからは「子ガメにはなぜ装着できないのか」などの質問が出ていました。