研究が目的からスタートする事と同じように、モノづくりをする際には、「仕様」が固まらなければ始まらない。これを改めて感じた面談だった。当チームは6名構成であり、設計担当やモノづくり担当、プログラミング担当など、モノづくりするための役割分担を決め、初回面談の時点で設計を完了させるなど、「実行力」に優れたチームである。しかし、より俯瞰的に研究を捉えて研究を経営する、「計画力」にはまだ伸びしろがある。それは、研究目的や実現可能性を十分考慮できず、今回のように設計→モノづくりの段階で課題が生じた事で明らかとなった。どのようなロボットを作るのかという目的、つまり「仕様」を決めなければ、設計コンセプトがぶれ、結果として目的を果たせないものが産まれてしまう。これは以前、私が研究で実験機器を設計した際にも指導教員から注意を受けた点であり、それ以来一番気を付けている点であり、今回も重点的にアドバイスした。このように、自らの研究経験を少しでも本研究の発展に役立てていきたい。