2020.06.17

【白陵】寄生虫の分類学に挑戦!

魚類に寄生する寄生虫の分類学というフロンティアに中学生と高校生のチームが挑みます。寄生虫はその名の通り、宿主となる他の生き物に寄生して栄養を奪いながら生きていくというライフスタイルを持った生き物です。寄生虫にとっての最大の関心事はおそらく、どの生き物に寄生すれば安全に生きながらえ、子孫を残せるかということ。寄生虫によっては、その宿主の選択は非常に厳密で、他の生き物には決して寄生しようとしません。
研究チームは、そうした宿主特異性が高い(と言われている)寄生虫Microcotyle caudataが、既知の宿主であるメバルではなく、系統的に遠いダイナンギンポという魚に寄生していることを発見しました。これまでにDNA解析を行い、発見した寄生虫がM. caudataらしいことを確認しましたが、分類学の定石に従い、形態での分類にも挑戦した上で、これが本当にM. caudataなのかを明らかにしたいと考えています。寄生先の跳躍という発見になるのか、はたまた新種の寄生虫の発見ということになるのか、この研究の進展から目が離せません。

アドバイザー:高堂将広

海と日本PROJECT
このイベントは、海と日本PROJECTの
一環で実施しています
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