2020.06.26

【金光学園】第1回面談完了!

ウナギやアユに次ぐ水産有用種でありながら、近年漁獲量が減少してしまっているモクズガニ(上海ガニの仲間)を研究し、モクズガニが生きやすい河川環境を考えていこうというテーマに高校生と中学生のチームが挑戦しています。
モクズガニは海で生まれたのち河川を遡上し、数年過ごした後再び川を下り、産卵するという性質を持っており、研究チームは河川に設けられた堰がカニの遡上を妨げるために漁獲量の減少につながっているのではないかという仮説を立てています。
本チームがこの研究を進めるのはすでに4年目とあって、捕獲と環境DNAを用いた生息数の調査、水槽での飼育実験といった研究の下地はしっかりできています。今年はいよいよ、温めてきた仮説を、実地でのフィールドワーク(生息数の計測)と、堰を模した環境を水槽内に作り上げた室内実験(カニの観察)の両面から検証していこうとしています。また、カニの遡上を妨げない堰の構造を見つけることができたら、河川管理の方法やモクズガニ漁のやり方について一石を投じることができるかもしれず、大きなテーマに育てることができるかもしれません。

アドバイザー:高堂将広

海と日本PROJECT
このイベントは、海と日本PROJECTの
一環で実施しています
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