マリンチャレンジ中四国大会がいよいよ今週末に迫ってきました。研究チームは、これまでに出してきた、フィールドワークでの環境DNAのデータと、地道に毎日取り組んできた室内実験のデータをまとめて発表に挑みます。実験回数や、実験に使ったモクズガニの個体数はまだ少ないものの、チームが最初ににらんだ通り、モクズガニはラバー堰を乗り越えることができない可能性が高く、概ね仮説と合った結果を得ています。しかも、モクズガニが爪をひっかけて登ることを想定し、ラバー堰に人工芝を備え付けた実験では、全てではないもののラバー堰を乗り越える個体が出てきました。今後、この人工堰表面の素材や、角度などを工夫していけば、モクズガニの漁獲量の減少という地域社会が抱える問題に1つの解決策を提示できるかもしれません。地方大会本番での議論に期待したいです。
アドバイザー:高堂将広