中学生と高校生の研究チームが、魚と寄生虫の系統関係を調べて共進化の様子を探っていこうとしています。この研究には近縁の種の魚を多数捕獲し、寄生虫の有無とその種類を確認していく必要があります。今年はコロナ禍に見舞われたせいでサンプル採取に行けず、一時は研究の継続も危ぶまれましたが、全国にいる学校の卒業生の助けを借りて目的の魚種を手に入れることができました。このような時期でもなんとか研究を前に進めようというチームの意地が感じられます。
手に入れた魚から寄生虫を採取し、宿主である魚との対応関係を調査し、チームは1つの仮説にたどり着いています。宿主である魚の種が分岐していくのと、それに対応して寄生虫の側も宿主の変化に適応していくさまを本研究で描き出そうとしています。マリンチャレンジ関西大会での発表が楽しみです。
アドバイザー:高堂将広