研究の大義名分としては、地域の農業に貢献することである。その中で、秋田県は果樹の特産品が少なく、かつ高齢化していることから小果樹栽培の検討がされており、ブルーベリーはその一つに挙げられる。ブルーベリーは、酸性条件を必要とする作物であり、栽培に際してピートモスが必要である。しかし、それは海外からの輸入に頼っている状況であり、かつ値上がりしているため、農家経営に影響を与えている。当地域は、酸性の水が豊富にある田沢湖の周辺であり、その水と地域資源であるきのこの菌床などを用いてブルーベリー栽培を試みるものである。ここで、研究手法を明確にする必要がある。土壌資材と施与する水以外の条件を揃えて実験をする必要がある。また、その実験パターンを決める必要がある。そして、それに基づく実験データを計測する必要がある。測定する実験項目を明確にする必要があるため、研究仲間で話し合い一つづつ決めていく作業が求められる。