2023.09.26

実験に先立って!

実験の方法や条件、そして測定項目が決まった。ブルーベリーをポット栽培し、土壌や灌水する水の条件を変えて、収量や食味の差異を考察する。今回は、地域資源である「田沢湖」の水を用いる。田沢湖は、上流の玉川温泉の影響で酸性である。その水を用いて、従来の概ね価格変動する輸入資材のピートモスを使用する慣行の方法とは異なる栽培方法を確立する試みである。
標準区と田沢湖の水を使う区を比較する場合には、田沢湖水のpHも測定する必要があると助言した。また、測定する項目として、収量(目方)と食味を加えることをアドバイスした。食味に関しては、農業の醍醐味でもあるので実証することは大切である。収穫までの懸念点は、鳥獣と病害虫被害である。カラスに関しては、網を張って対応するとのことだ。研究目的としては、地域資源を活用してコストを抑え、加えてブランディングしていく取り組みなので地域活性的な側面が強いと考えられる。一方では、田沢湖から取水できる範囲は限られていることや、田沢湖は酸性から中和される傾向にあることも同時に視野に入れておく必要がある。次は、収穫から実験結果の測定である。どんなものが出来上がるか楽しみである。

海と日本PROJECT
このイベントは、海と日本PROJECTの
一環で実施しています
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