2019.05.19

【オタマボヤ合同研究チーム】第1回オンライン面談実施

 3つの学校による合同チームが海のプランクトン、オタマボヤの生態について迫ります。それぞれのチームがオタマボヤに関して実験を行います。

 1つ目の実験では、オタマボヤがアサリの摂食行動に与える影響を探っています。アサリがどの程度海水中の粒子をろ過しているのかを調べる方法を探っていたため、あさりの体重変化やタイムラプラスを使った画像解析の使用をアドバイス。またオタマボヤが分泌するセルロースの膜(ハウス)を模倣して、でんぷんのりで代用できるのではないかとアドバイスしました。

 2つ目は、魚と乳酸菌の関係はオタマボヤでも成り立つか試す研究です。ただし、オタマボヤが作るハウスはどの程度の頻度で形成されるかもわかっていないので、まずはその観察および、様々な種類の乳酸菌飲料で違いが出るかをアドバイスしました。

 3つ目の実験はオタマボヤの生命力を探る実験です。生命力が強いのであれば、魚の餌に代用できるのではないかと考え、ワムシやブラインシュリンプとの比較を考えていましたが、より生活環境が近いところに生息するカイアシ類との比較を考え始めました。

 まだオタマボヤの採集がうまくいっていないそうなので、簡易的に作るプランクトンネットの作り方を教えました。かなり海の中でもマイナーなオタマボヤの研究が今後どう進むか楽しみです。

メンター:滝野翔大

海と日本PROJECT
このイベントは、海と日本PROJECTの
一環で実施しています
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