この研究ではアオザメ、ネズミザメの尾鰭の発達を分析することで生態系の要となる高次捕食者の成長を解明する。具体的には40個体ほどアオザメ、ネズミザメを収集し、上葉と下葉の角度、長さを全長や体重と照らし合わせ、成長段階ごとの変化を分析する。現段階で集まった4個体の標本からアオザメが成長に従って異尾(上葉が下葉より長い、サメ類によく見られる形状)から三日月型の尾鰭へ変化する可能性が示された。また、発達に伴う生態の変化を比較するため、成長段階ごとの胃の内容物も調べる。アオザメとネズミザメに同じ発達過程が見られた場合、ネズミザメ科全体の特徴である可能性が高く、他の種類の生態の解明にも役立てられる。
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