海で釣りをしていると魚が群れているのをよく目にします。しかしどの魚種も同種類だけで群れを形成しています。なぜ魚は同種類だけで群れを作ることができるのでしょう?今回の研究ではこの疑問を解消するため、魚類は他個体を認識する際、それぞれの感覚器で、何を根拠として同種類だと認識しているのかを研究したいと考えています。仮説として、側線という水圧や水流の変化を感じ取る器官と視覚の2つの感覚器官により同種で群れを形成することができているのではないかと考えています。特に側線で感知できる水流水圧は魚の種類により大きく異なるのではないかと予想しています。研究手法としては生け簀で3種類程の群れを飼い、視覚と側線の感覚器官を使えなくした個体の行動の変化を調べていきます。