瀬戸内海沿岸に生息するメバル属魚類のエラには2種のMicirocotyle属単生類の寄生が報告されている。この両種の分類形質は精巣数であるが、一部重複しており、他に卵サイズ以外の分類形質は記載されておらず、再検討の必要があると考えた。そこで、私たちはメバル属魚類に寄生するMicrocotyle属単生類を精巣数が20以上と20未満のグループに分けた。この2つのグループは形態の違いや塩基配列の違いが見られない同種であると仮定して研究を進めていく。本研究には、両グループの形態や塩基配列の違いが個体差か種の違いかという課題があるため、他の海産魚類に寄生する同属の単生類も検査して研究を進めていきたい。
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