先行研究から、魚類のスズキに利きが存在し、捕食行動の際に利き方向に反転することが判明した。しかし小型個体はまだ利きが固定されておらず、捕食成功率が低いことから、利きを獲得するメカニズムを解明する必要がある。また、メスでは左利きが、オスでは右利きが多くなる可能性が考えられた。外見で雌雄の判断が難しいスズキにとって、利きで雌雄判別ができることは養殖や個体群の保全において非常に重要な知見となる。本研究では、スズキの利きが成長のどのタイミングで獲得されるかを調べることを目的とした。本研究結果は魚類の発生や進化に知見をもたらすだけでなく、捕食しやすいルアーを製作することで、遊漁の発展に繋がると考える。
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