本校の先輩方は、日本沿岸の磯焼け改善として、廃棄される昆布と高校の鉄製造実習で得たスラグを組み合わせた「鉄分供給ユニット」の開発に向けた基礎研究を行いました。その結果、MSG溶液や昆布の持つ鉄分溶出作用は、鉄分供給ユニットを改良に有用であることが示唆されています。しかし、これまでの研究ではMSGが鉄分を溶出させる化学的根拠や、海水中における鉄分溶出メカニズム、昆布の高い鉄分溶出作用の原因がわかっていません。そこで、今後はMSGに類似した物質の鉄分溶出測定、および昆布を加えた溶液のORP測定を行い、MSG溶液と比較することで溶出モデルを明らかにしたいと考えています。
活動情報
- 2022.06.08
- 【愛媛県立松山中央高等学校】